地元(日本)の山の木を使う意義2

ゲリラ豪雨や線状降水帯による土砂災害が各地で起きています。

被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

近年、多発する土砂災害は

異常気象による豪雨が引き金となっているのは間違いありませんが、

背後に、山の脆弱性が関連していることがあります。

日本の山は人工林が多く、林業の方々によって管理されてきました。

しかし、先日もお伝えしたとおり、木材の価格が低下し、

伐採したとしても元がとれないことから、山の木は放置されるようになりました。

放置された木々は自然に大きくなるので、一見問題ないようにも思えますが、

実はこれが山を脆弱にしてしまいます。

山を健全に保つには、適度な間引き(間伐)が必要となります。

間引き(間伐)をしないと、互いに近接した木はそれ以上多くなれず、

根を深く張れません。また、葉がうっそうと茂ることで

地面まで太陽の光が届かず、下草が生えないため、土がむき出しの状態になります。

この状態が、土砂崩れが起きやすい、脆弱な山です。

林業が衰退したことで、こういった状態の山が各地で増えています。

国産材を積極的に利用し、適切な値段で流通させることで、

林業を復活させ、日本の山を健全な状態に戻すことができます。

できる限り、価値のある木材を、皆様にお届けする。

性能や価格が同等であれば、社会的に意義ある木材をご提案する。

できることは小さくても、少しでも社会に貢献していければと思います。

*******************

兵庫県神戸市須磨区多井畑池の奥上11-1
        三祐木材株式会社

*******************